個人で出来るSEO

 検索エンジン対策が重要であることはお分かりになったでしょう。では具体的に個人で可能なSEOのレベルにはどのような方法があるか、考えてみましょう。前提としてまず、ウェブサイトを運営する場合、運営者の名称(企業名とか個人名)で検索された時に表示されないと困ります。一番よく分かる事例が、名刺です。

 名刺には自社名を書いている場合が殆どです。そして名刺を受け取った方が自社商品、サービスに興味をもたれた場合、ネットを利用して行う事と言えば「企業調査」です。とは言え本格的な調査をするわけではなくヤフーなどの検索エンジンで名刺に書かれている会社名で検索します。そして悪い噂がないかチェックします。

 この時に自社サイトが一番上に表示されていないと、印象があまり良くない。違う面から言うと、せっかく費用と労力を費やして製作したウェブサイトは意味を持たない、と言うことに成ります。例えば名刺を渡しただけで詳しい話が出来なかった人であってもウェブサイトに十分な情報を乗せておけば、営業マンの代わりに商品説明をしているのと同じ効果があります。

 だから最低限のレベルとして名刺に載せてある企業名で検索した時に、自社サイトがすぐに見つかる状況に成っていないと駄目と言う事に成ります。この件は実際のエピソードとして、高速道路のパーキングにある、某広告媒体が挙げられます。実際に私が聞いた話ではなく新聞のニュースで取り上げていました。

 あるパーキングエリアで人目を引く広告媒体がありました。その広告方法が今までにない方法だったので興味を持った経営者の方が、その広告媒体を製作している企業を探しました。この時にネットを利用して探すのですが、あるキーワードで検索するとその企業がすぐに見つかるそうです。ですのでその企業の売り上げは現在、ネットからの集客が90%を超えているそうです。

 言い方を変えれば営業マンは不要と言う話です。もっともこれは極端な話で、他の企業に全てあてはまるわけでは有りませんが、検索エンジンを上手に利用すれば全く費用を掛けないで集客することも可能な時代になった、と言えます。では、どのようにすれば良いのか? 方法論に話を進めましょう。

 最初にすべきことは「検索エンジン」に自社サイトの存在を認知して頂く事です。方法は3通り、一つ目は検索エンジンに登録する。二つ目がすでに検索エンジンに認識されているサイトで紹介して頂く(リンクを張っていただく)、三つ目が、ピン(PING)を発信する。以上の3通りが通常使われる手段です。

 とは言え、通常のサイトではピン(ping)を発信できないので無料ブログを利用します。アメーバ―などの無料ブログを開設し、そこに普段の日記とか営業日誌などを載せます。もちろんブログ内からメインのサイトにリンクを張る事を忘れずに。それと重要な点として「内部対策」を十分に施す事です。

 ちなみ、費用をかけても良いのであれば披リンクを買う方法もありますが、業者によっては悪質なサイトしか用意していないので十分に注意が必要です。

メタに関する思考

メタkeywordsとメタdescriptionについて。

現在では両方とも検索結果の順位を決定するための要素に含まれていない、という認識の方が多いようですし、私もこのように考えています。ただしdescriptionについては検索結果を表示する際に画面に表示される「サイト内容」として採用される可能性が高いので、サイト内で実際に使われている文頭を70文字程度そのまま書き込んでいます。

keyの方はページ毎に「内容が違いますよ」と意思表示するために使っています。また将来的に検索ロボットがこの部分を参照する可能性があるために現在でも丁寧に書き込んでいます。

私の場合、タイトルをそのまま書き込み、完全に素になるまで分解します。その上で、タイトルをそのまま本文に書き込み、その語句を間違いなく使うように配慮しています。ゆえに単語数としては3~5程度になります。

title 「テンプレート用素材集|風景その2」

h1「テンプレート用素材集|風景その2」

メタkey「テンプレート,素材集,風景,その2」

本文「無料で配布しているテンプレート用の素材集、風景その2となっています。」

メタdescription「無料で配布しているテンプレート用の素材集、風景その2となっています。」

ちなみに

見出しタグは検索結果の順位決定の要素ではありません。
キーワードの出現率も順位決定の要素ではありません。

分かっていますが、私の場合はこだわっています。将来的に見出しタグが順位決定の要素と見直された場合、慌ててすべてのページに見出しタグを付ける手間が発生します。また、サイト内でのデザインを統一することが可能なので便利です。

キーワードの出現率も順位決定の要素となった場合に初めから調整しておけば、アルゴリズムの変更が有っても順位変動が起きません。また何らかの文章を書いた場合、何の意識がなくても不思議とキーワード出現率が理想的な割合になっています。

リンクする際のアドレスに注意

被リンクの件です。と言っても意味がよく分からないと思いますけど。

http://ameblo.jp/takumu/
http://ameblo.jp/takumu
http://ameblo.jp/takumu/index.html

例えば、上記のようなアドレスが有ると(一番下は実際にはないけど比較として表示)します。これらは皆同じ意味(ネット上での同じアドレス)を持ちますが、それぞれパワーが違います。この辺りは何度か説明したので既にご存じの方が多いと思います。

今回問題にするのが、一番上と一番下の違いです。要するにURLにindex.htmlが付いているか付いていないかの差です。HTMLを手書きで作業される方はサイト内のファイルでトップページに戻るリンクを設置する場合に「a href=”index.html」と書きます。もちろん間違いではありません。

ですが、グーグル側はパワーの分散につながる、と説明しているらしい(また聞きですいません)。確かにこれは言い当てていて、ページランクの付き方にしても先にドメインに対してPRが付き、その後しばらくしてからindex.htmlに対してもPRが付きます。

ならば最初からURLにindex.htmlと言うアドレスがない状態に仕上げていた方がパワーの分散にならないと思います。実は最近、この件で非常に損をしたと思っています。これまで運営してきたサイトの一部をワードプレスに切り替えました。

該当するURLは下記のとおりです。ところがワードプレスだと下記のアドレスに成りません。その下に書いたアドレスが正解です。ところがこれまでindex.htmlに対して内部リンクを張っていた為、このURLに対してページランクが付いていました。

http://www.takumu.net/seo/index.html
http://www.takumu.net/seo/

慌てて内部リンクをすべて書き換えましたが(100%ではないと思うが)全く最初から育てるのと同じ意味、現在は検索に引っかかるようになりましたが、将来を考えると、PHPファイルに変える可能性もあるはずだし、これ以外のファイルを使用するかもしれません。

今のうちにリンクする際のURLからindex.htmlは取り除きましょうね。そして時間が有れば今までのリンクもドメインに対して出すように内部リンクを切り替えましょう。実は前から思っていたことですが、今回の事で強く思うようになりました。

a href=”index.html”ではなくa href=”オリジナルドメイン”、もしくはフォルダ名を含めたドメイン名ですよ。

効果的な発リンク

 ちなみに相互リンクだけに限らないが、仮に相互リンクを行う場合には1ページに載せるリンク数は少ないほど好ましい。このい理由は次の通り、まず相互リンクの相手が「ページ内にある発リンク数の少ない状況」を好み、美味しい場所からリンクを張ろう、という心理が働き、結果的に効果が高まる可能性が増える。

 1ページ内の発リンク数に制限すると自然とページ数が増えるので、サイト内のコンテンツが増える。その結果検索結果での上位表示への効果が期待できる。1ページ内から発するリンク数と、リンクパワーを合算する実験だと、1ページ内に25リンク程度が一番効果があるという報告がある。簡単に説明すれば下記の通りです。

1、PR3から1ほどリンクを出すとリンクを受けるページPRは3。

2、PR3から25ほどリンクを出したときの合計数はPR3より大きくなる。

3、PR3から25以上のリンクを出すと、それらの合計数は再びPR3に戻る。

 とこんなイメージらしいです…専門家の実験によれば。また実際に私も被リンクが欲しい時には発リンクの少ないページの方が嬉しいし、仮にそのページを見る人がいた時に、発リンクの少ない方がじっくり見て頂けて、結果的に来訪される可能性が高くなる。逆に言えば1ページに100サイトも紹介してあると、それらを見る気にもならない。アフィリエイト広告と同じですよね。効果的な広告数はあります。

良質なコンテンツとは

 SEOを語る時に大事な要素は自サイトに十分なコンテンツが用意されているか。と言う点も見逃せない要素と成ります。つまり内部対策に関する考え方です、一昔前の話になりますが、私は多くの方に「最低限100記事は書きなさい」と言ってきました。と同時に被リンクも100本ほど集めなさいと言ってきました。

 それは私の体験談として公開してきたのですが、最近改めて必要なファイル数について研究する機会が有り、ある方のサイトを利用して勝手に調査をしてみました。自分自身のサイトで調査すれば本当は良いのでしょうが、さすがに個人でウェブサイトの運営をしている関係上、記事の作成など非常に時間が掛ります。

 このような事情もあり、勝手に知り合いのサイトを研究しております。それらの結果から判断できることを記事としておりますから、十分納得できる内容に仕上がっていると自負しております。

 さて良質なサイトの話しの内、コンテンツに関してです。最近は日記とかブログで具体的なサイトURLとかキーワードを出せなくなった(読んだ人がすぐに真似するので)関係上、具体的な例を示せないのですが、ある方のサイトを調査しました。

 そのサイトは現在ある語句で5位以内に表示されていますが、記事量は(ファイル数の意味)28程度です。つまり狙っているキーワードに関する記事を28種類(厳密に言えば関連しない記事も存在するので20ファイル前後)ほど用意すればOKと言えます。

 分かり易く言えば同じテーマで記事を20回ぐらい書けば十分(もちろんビッグキーワードは除きますが)に通用するのです。とは言え、被リンクを頂くときの事を考えると100ファイルぐらい用意した方が良いと思いますし、内部SEOを考えても、あるいはモチベーションの維持を考えても多い方が有利です。

 ですが最低限のファイル数として28記事(通常記事として認識されるためには1000文字ぐらいが理想です)程度用意すればよいので、普通の人であれば十分に準備できる範囲だと思います。ただ残る問題として「どのような方法で被リンクを増やすか」と言う点に成ります。

 ちなみにただの衛星サイトとして考えると最低限、グーグルに認識されるとOKなので、その場合のファイル数と文字数は変わってきます。また一般的なショップ(例えば、ある地域で営業している美容室など)の場合だと、ファイル数は限りなく最低限しかありません。

 と言うか、正確な考え方をすると、同じテーマで記事を書きたくても書ける内容に限りがあります。このような場合ファイル数をチェックすると10ページ程度、という場合でも上位表示されていることもあります。

 ただ上記の場合、ホームページに連動させる形でブログを運営されている方が多い様子で、ブログに書く日記をグーグルは記事数としてカウントしている可能性が非常に高い。またブログを書くことで更新しているという認識も高まります。

 ですので一概にファイル数だけで良質なコンテンツと判断するのは難しいのですが、最低限のラインと言う意味でいえば、上記に書いた内容が一つの目安になるかと思います。ちなみにヤフーの時代とは変わっていますので、考え方も変わってきています。