ホームページ作成業者に依頼する時に質問をすべき項目

契約内容……一般的には初期費用と毎月支払う継続的な費用が発生します。毎月安定した集客を望む場合にはある程度業者に頼む必要がありますので、ランニングコストをゼロにすることは難しいと言えます。この点を考慮しながら、初期費用とランニングコストをプラスした費用のトータルで考えるべきです。

この費用がどのように契約内容に盛り込まれているか、十分に確認する必要があります。また実際に支払う金額に見合うだけの集客、広告効果が発生するのか、確認する必要もあります。とは言え通常、期待するほどの集客は出来ない場合が多いのが普通です。自前の商品を悪くいう業者は居ませんし、顧客に期待させるようなデータを作成するでしょう。

また、リース形式を言い出す業者は避けましょう、一時期流行った方式で、どちらかと言えば詐欺的な要素が多く、初期作業の受け取りだけなのに料金を払い続ける事になります。一見すると安い金額設定に感じるでしょうが、お得感が出るように契約内容を仕上げているだけです。今時リース形式を持ち出すとは思えませんが注意が必要です。

見積書…初めての取引ならだからこそ、明確な見積書の提示が必要だと考えています。それに、業務を委託する訳ですから事前に見積書を取る事はビジネスでは常識です。ここで注意する点ですが、すでに取引がある業者では、よく「一式」と書かれた見積が有ります。

既に取引が有り信用できる業者であれば構わないと思いますが、始めて発注する場合には好ましくありません。ウェブサイトの立ち上げには個々の事案によって必要となる作業と不要な作業が有ります。顧客の希望する内容に沿って、本当に必要となる項目を明示しながら、それらの合計金額が請求金額となる見積もりが好ましいと言えます。

作業内容…見積書の中には具体的な作業内容が書かれていると思いますが、それらの作業内容が、本当に必要な事なのか? 十分に確認する必要があります。特にウェブサイトの場合、見えない作業が多く含まれています。簡単な例ですが、住宅のリフォームを依頼するのであれば目の前で作業が進みます。

ですが、ウェブサイトの場合コンピュータ内での作業が進行します。さらにそれらの指示を行うのはキーボードであり、ディスプレイに表示されている内容は、作業中の本人以外は殆ど見ることが出来ません。発注された方は出来上がったウェブサイトを見るだけです。

また、それらの作業がどのぐらいの効果を生むのか、全く分からないでしょう。ですから、それらの作業が本当に必要であるのか、内容の説明を受けるべきです。逆に言えば説明できない作業は本当は不要なのです。納得できない作業は削除するように依頼しましょう。

毎月必要となる費用…いわゆるランニングコストですが、毎月持続して集客、広告を行う場合には「ご自身で作業する」もしくは「業者の方に依頼する」このどちらかを選択する必要があります。この内、業者に依頼する場合には当然ですが費用が発生します。

この費用は業者から請求があるわけですが、その費用が本当に必要なのか、対費用効果は期待できるのか、費用に対する具体的な作業内容はどんな事か、あらかじめ確認する事が重要です。業者の立場で言えば、他の業者を見ていて「そんなに費用は掛からないだろう」と思う事案もあります。

裏話と言う訳では有りませんが、実際に作業をしていなくても、一旦契約をすれば毎月のランニングコストは発生します。重要なのは「作業をしていなくても費用が掛かる」と言う点です。管理とは名ばかりで、何もしていないのが実情でしょう。

逆に、ある程度集客が出来ている場合には、それを持続させるために、毎月の作業が発生しています。専門的な知識が必要になりますから、かなりの金額に成ると考えた方が無難です。結局は契約を結ぶ前に「その費用でどのぐらい対効果が期待できるのか」確認しておくことが必要です。

ホームページ更新は誰が行うのか?…ホームページは作成したらそれで終了、ではなく、作成した時点がスタートです。その後、ご自身のサイトを育てる作業が必要になります。いわゆる更新と言う作業ですが、知識さえあればそんなに苦労する事はありません。

ですが業者に依頼した時点で「専門知識は無い」と言っている訳ですから、後進に関する知識もないでしょう。本当なら更新の方法を業者の方から教えて頂ければ良いのですが、多くの場合、教える業者は居ないと思います。知識そのものが業者にとって財産ですから。

この辺りは十分に考慮してすべて業者に丸投げするのか? それともご自身で出来る部分は作業するのか、契約をする前に決める事が必要になります。もちろん更新を業者に任せればそれだけランニングコストが掛かる事もお忘れなく。

カートの設置…ネット上で商品を販売する場合には必要と成ります。ですが設置作業がとてつもなく大変で、特に写真撮影は膨大な作業が発生します。ネット上ではエンドユーザーが実際に商品を手に取って品質を確かめることが出来ません。

なので写真が重要と成ります。購入者は細かい点までチェックしますが、写真にチェックしたい部分が載っていないと購入を諦めます。なので一つの商品に対して多くの撮影ポイントがあり、すべての商品が同じポイントで撮影しておく必要があります。

これら、商品の紹介方法をどのように行うのか? ホームページ作成業者の方に質問される事をお勧めします。もちろん明確な説明が出来ない業者はあまりお勧めできません。

ドメインの取得方法…取得する際の名義は確認しておくべきでしょう。すべて業者に丸投げの考えなら業者名義でも構いませんが、ドメインに対する権利も業者が握っている事になります。逆にご自身の名義に成れば、ドメインに対する管理が必要になります。

サーバーの取得方法…レンタルサーバも毎月のランニングコストに関わるので重要です。もちろんご自身でサーバーを構築する事は可能ですが、対費用効果と言う面で言えばまったく意味のない行為で、多くの場合はサーバーを専門で管理する業者から一部分を借りるのが通常です。

更新する際の手数料…毎月支払う管理手数料の中に更新する際の手数料が含まれているか、確認する事が大事です。良く見かけるのが更新内容に条件が付いていますが、毎月の管理手数料に更新手数料も含まれているパターンです。この条件を確認する事が大事です。

はっきり言って、業者は利益を上げる事を一番に優先しています。なので更新を依頼すれば、あれこれと理屈をこねては手数料を頂ける方法を事前に考えて契約内容に盛り込んでいます。あまりにも安い管理手数料は最初から疑ってかかる事も重要だと思います。

ネット素材の有無……自社商品、サービスを紹介するに当たり、必要となる写真や説明文章、あるいは既存の顧客からの口コミ等が有ります。これらを素材などと呼びますが、この素材を誰が用意するのか契約をする前に決めておく必要があります。

形のある商品であれば、写真撮影をすればOKと言う訳でもなく、ある程度はレベルの揃った写真を撮る必要があります。逆に形のないサービスであれば、サービス内容が分かるようなイメージ画像が必要と成ります。手間のかかる作業ですし、写真撮影に自信が無ければ専門家を頼む必要もありそうです。

自社商品のネット上での存在需要…実は一番重要な事です。自社商品を販売するに当たりネット上での需要がどのぐらいあるのか、あらかじめ把握しておく必要があります。需要が全くないのにネットからの売り上げを見込んでも意味がありません。このあたりを十分に説明できる業者は信用できます。

自社商品の売り上げ目標…自社商品の潜在需要とも関わってきますが、ウェブサイトを立ち上げた後の売り上げ目標を聞いてみましょう。この数値も当然重要な項目ですし、いい加減な数値しか提示できない業者は要注意、対費用効果を確認してから契約を結びましょう。

ウェブサイト立ち上げ後に必要となる作業…何度も言いますが、ウェブサイトは立ち上げたら終わりではなくスタートです。ウェブを利用して売り上げアップを図るわけですから、ウェブの改善だけではなく自社商品、サービスの改善も必要です。このあたりの意見を業者に聞く事も重要です。

商品の売り上げアップに対する改善点…商品の改善だけではなく、自社商品の紹介方法も重要なファクターと成ります。このあたりはウェブサイトの作成とはあまり関係がありませんが、業者の方に意見を聞き、反応を見て業者のレベルを測る事もある意味重要な事になるでしょう。