ホームページ作成の料金相場はいくらなのか?

ホームページの制作を業者にお願いする場合に気になるのが作成料金の相場でしょう、原価から考えてみました。直接費には人件費、画像(写真撮影など)、文書の作成費用などが挙げられます。間接費としては家賃、PCやソフトウェアなど、光熱費、事務員、営業担当者などが挙げられます。

これらのうち原価の高いものは、ウェブデザイナーの人件費です。事務員や営業の賃金も含める必要があります。人件費がいくらなのか、具体的なデータは有りませんが、一般的には給与の2倍程度のコストを企業は用意しないと安定した職務はできないといわれています。

ウェブデザイナーの年収は400万円程度と思われます。年間240日出勤したら一日が16700円程度、企業としてはその倍の33400円の人件費を見込んでいないと成り立たない計算になります。次にデザイナーの仕事量を考えてみましょう。

ホームページを一日で完成させれば、原価は33400円ですが、実際にはお客様の修正依頼が必ずあります。一回の修正に顧客との打ち合わせを含めて一日の期間を考えると、人件費は66800円です。これら以外にも間接的な事務員、営業員の人件費を考慮します。

これらをすべて含めるとホームページを作成するために必要な原価は10万円程度だと想定できます。逆に言えばいくら簡単なホームページであっても最低限10万円の予算は必要になります。これらの数値を頭に入れながらウェブ上の企業を検索し最近の動向をチェックしました。

様々な企業がホームページの作成依頼を受けていますが、ベースとなる金額は49800円とか、39800円などを前面に押している企業が目立ちます。ところがよく読むと、毎月の管理費が必要となり、企業によって金額は違いますが年間契約を結んだうえで月に4980円程度です。

年間契約ですから12倍すれば59760円、当初の費用49800円をプラスすれば109460円です。このように細かくチェックしていけばホームページ制作の料金相場は最低限10万円以上というのが分かってきます。ところが実際にはさらに費用がかさみます。

オプションです。どの企業もオプションを用意しており、チョイス次第では(オプションだけで)10万円を軽く超えます。実際にホームページを制作する立場の私から見て、各社が用意しているベースだけではホームページと呼ばれる内容には程遠いと感じます。

また写真などの画像やテキストは顧客側が用意するのが原則です。これらをHPを作った経験のない人が用意するのは大変な量力となります。さらに画像の編集も普通の人では困難、結局は業者側に頼むことになりますので、これらもオプションとして料金が加算でいきます。

このように考えていくと個人が起業する際に準備するホームページは最低でも20万円程度の予算を組む必要があります。その後(集客の内容やリピーターに必要なアイテムなど)の様子を見ながら、新しいオプションを追加していくと良いでしょう。

多くの人が勘違いしているようですがホームページを作ったら、すぐに集客できて、売り上げも伸びるわけではありません。日々の積み重ねにより集客力も上がり、売り上げも伸びていくのです。作ったら終わりではなくウェブとの付き合いが始まるのです。

その為の初期費用として20万円は妥当なのか? 実は自社サイトから得られる売り上げを推測する手段があります。その売上予測を基にすれば予算が組めると思います。予算的に厳しいと思う方は、ご自身でHPを作成してください。基本的な知識を学べば誰でも制作することは可能です。