日本で戦争が始まる可能性と戦争被害から逃れる方法を考える

ChatGPTで作画・第二次世界大戦中の日本軍兵士イメージ 戦争が始まる可能性
日本で戦争が始まる可能性と戦争被害から逃れる方法を考える。イメージ画像

「日本で戦争が始まる可能性は有る」と2022年8月に麻生副総裁が発言しています。2024年7月にはイギリスの陸軍参謀総長に就任したローランド・ウォーカー氏が「イギリスは3年以内に戦争に備える必要がある」と発言しました。

2021年10月に岸田首相が「敵基地攻撃能力」の保有を検討していると発言しました。その後、軍事費の増額が検討され、政府は5年間の防衛費総額を約43兆円に決定しています。

これらの発言から日本でも戦争が起こる可能性はあると推測できます。では実際に戦闘が起ると日本国民はどのような被害を受けるのでしょうか? 実際の交戦を想定して「戦争被害から逃れる方法を考える」必要があると思っています。

戦争が始まる可能性を考える

日本国において戦争に関する発言はタブー視されているようです。例えば丸山議員が北方領土に関して「戦争に行くしかない」と発言した際には辞職勧告を受けています。

自衛隊員の一部が「大東亜戦争」という表現を使い、社会的な問題に発展しました。このように平和主義の日本国内では「戦争反対」の声が大きいのが現実です。

では日本は絶対に戦争をしない国でしょうか? 他国からの侵略戦争は起こらないのでしょうか? 日本を取り巻く状況を冷静に判断すると、他国からの攻撃はあり得そうです。

日本が突発的な要因で戦争に巻き込まれる可能性をさぐり、その要因をいくつか挙げてみることにしました。

台湾有事が戦争に発展するシナリオ

ChatGPT作画、台湾と中国と日本の位置関係。台湾問題で揺れている各国の位置関係をイメージしています。
ChatGPT作画、台湾有事とは、台湾は中国の領土である。と主張する中国と台湾の関係です。話し合いで決着すれば良いのですが、武力行使になると日本も絡んでくるかも知れない。

中国政府は「台湾は昔から中国の領土」だと主張しています。毛沢東が中華人民共和国を作った時から台湾統一という目標を持っていて「武力行使も辞さない」と表明しております。軍事力の行使が懸念されていて台湾への侵攻や海上封鎖が予想されます。

一方でロシアのウクライナ侵攻が台湾有事に複雑な影響を与えています。ロシアに対する各国の制裁が中国に対する警告とも受け取れ、中国政府が武力行使を決断できない要因かもしれません。

ロシアの軍事作戦が当初の目論見(もくろみ)ほど進んでいない点も中国政府が武力行使に踏み切れない要因の一つ(各国の台湾への武力支援などの憶測)かもしれません。

さらにアメリカは台湾防衛のために軍事力を強化しています。オーストラリアと上陸作戦や地上戦、航空攻撃などの軍事練習を行っており中国をけん制しています。

これらの要因があり、中国政府が武力行使により台湾統一に動いても失敗する可能性があります。したがって今すぐに戦争が始まるわけではなく中国政府の立場では「台湾側から中国に歩み寄ることを期待している」と推測できます。

これらのバランスが崩れた時に中国は軍事作戦を始める可能性があります。この時、日本が被る影響をかんがえてみました。

台湾有事が発生した場合、アメリカが日本の在日米軍基地を利用して軍事行動を起こす可能性があります。

これに対し、中国は日本のアメリカ軍基地に攻撃を行うと推測できます。したがって日本の米軍基地や戦略的施設が多数存在する沖縄等の南西諸島が攻撃対象になるでしょう。

自衛権行使の点から台湾有事を「日本の存立危機」と判断し、自衛権の行使で参加するかもしれません。ただし参加は自衛隊であり、一般国民が参加することはありません。

経済的影響も考慮する必要があります。日本と台湾は経済的結びつきが強いので台湾海峡で紛争が起こると日本の貿易やサプライチェーンに深刻な影響が出ます。国内外の投資環境や市場の安定に影響が出そうです。

台湾から日本に対する避難民もありえます。日本は島国である関係で避難民に対する受け入れ準備が整っていませんが避難民の受け入れを断ることはできないと思われます。

人道的支援や安全保障など新たな課題が発生するでしょう。これらの問題に絡んで国際的な立場に影響がでるかもしれません。

台湾有事に対する武力行使が始まった時に日本の行動に対する国際的な非難が集まらないように慎重な政府の対応が求められます。

尖閣諸島の領有権の争い、国有化が原因?

尖閣諸島と、日本と中国の関係を示すイメージ画像
ChatGPT作画、尖閣諸島と、日本と中国の関係を示すイメージ画像。尖閣諸島が両国のどちらに領土権があるのか? 争っている。

尖閣諸島問題は中国と台湾と日本が対立している領有権の争いです。日本の主張は「歴史的にも国際法上も日本国有の領土である」としています。

いっぽうで中国は「日清戦争の結果として下関条約で日本に割譲(かつじょう)された」と主張し、現在も中国の一部であるとしています。

台湾の主張によれば「地理的に台湾に近いから」という点と「尖閣諸島は古くから中国の領土であり台湾に属している」さらに「日清戦争後の下関条約に基づき、尖閣諸島は台湾の一部として日本に割譲された」とも主張しています。

ただし台湾の主張は「台湾は中国の一部である」という条件のもとに成立することになり、台湾有事問題と矛盾する可能性がありそうです。

この問題が大きく知られるようになったのは2012年の尖閣諸島の国有化ではないでしょうか? それまで尖閣諸島の一部は民有地でしたが、日本の立場を明確にするために国が約20億円で買い取りました。

今後、この三国間で領有権をめぐる戦争に発展する可能性はあるのでしょうか? ChatGPTやネットニュースを参考に推測してみました。

まず台湾は日本と友好国であり、中国と台湾有事をめぐって対立していますので、日本vs台湾ではなく中国と台湾間で争いが起こる可能性の方が高いと推測しています。

次に中国と日本との間ですが、お互いに経済的交友がありますので簡単に戦争には発展しないと思いますが、次のような事件が発端となって戦争になるかもしれません。

偶発的な軍事衝突…中国、台湾、日本がそれぞれ領有権を主張しており公船(国家の公権を行使する船舶)や航空機が頻繁に活動しています。

それらが偶発的に衝突したり、対立したら、それをきっかけに戦争が起こるかもしれません。特に中国船籍の軍艦等が頻繁に乗り入れている点が問題になりそうです。

また尖閣諸島をめぐる問題は単なる島の問題ではなく東アジア地域の安全保障問題と関係しています。中国の軍事力増強や台湾海峡をめぐる緊張が複雑に絡み合っていて地域の不安定要素になっています。

日米安保条約によって日本が他国から攻撃を受けた場合、アメリカがこの問題に介入する可能性があります。中国はこの点を警戒しているようですが、実際に中国が実力行使に出た場合、同盟国同士での争いに発展する可能性があります。

一番の問題は尖閣諸島の周辺に豊富な海底資源が存在していることでしょう。この資源の権利が争いの根源になっていると推測できます。

北方領土問題がロシアとの対決要因です

北方領土に関するイメージ画像
ChatGPT作画、北方領土に関するイメージ画像。第二次世界大戦を契機に日本とロシアの間で領土問題に発展している。

北方領土の問題点は第二次世界大戦後に日本固有の領土である北方四島をロシアが不法占拠していることです。この占拠は国際上の法的な根拠がないため日本国政府は一貫して領土の返還を求めています。

北方四島は「歯舞群島(はぼまいぐんとう)、色丹島(しこたんとう)、国後島(くなしりとう)、択捉島(えとろふとう)」です。

ロシア連邦の主張によれば「ロシアは第二次世界大戦後に米英ソ3国の首脳が合意したヤルタ協定に基づき千島列島全体をソ連領にすることが決定した」となっています。

ロシアはソビエト連邦が崩壊した後もソ連が占領していた北方四島を継承したとしており現在もロシア領と主張しています。ただし、ヤルタ協定は秘密協定であって後に公開されるまで日本は知る事が出来ていません。

日本の主張によれば「北方四島は日本固有の領土」としています。歴史的にも国際法上も明らかであり米国政府も日本の立場を主張しています。

ロシアがこれらの島々を法的根拠もなく占拠していると主張しており、この解決が両国最大の懸念事項となっています。日本は北方四島の帰属問題を解決しロシアとの平和条約を締結することを目指しています。

北方問題が両国の戦争に発展する可能性を考えた時に発端として考えられるのは次の3種類だと思います。1・領有権主張のエスカレーション。2・軍事的挑発。3・国際情勢の変化。

北方四島の領有権をめぐってロシア側が領有を強化する行動、例えば軍施設の新たなる建設とか軍事演習の増強などを行った場合には日本側の反発が緊張を招く可能性があります。

両国間で軍事的な挑発行為や誤解がエスカレートし、偶発的な衝突が戦争の引き金になる可能性も否定できません。海域での軍事的な接触、空中での戦闘機の遭遇などがあります。

国際的な情勢の変化も見逃せません。北方問題に第三国からの介入があった場合に現在のロシアと日本のバランスが崩れて戦争に発展する可能性があります。

返還されない理由は豊富な海洋資源と、海底に見込まれる石油やガス。さらにはロシアが太平洋にアクセスする重要な拠点にもなっています。もう一つ、日本に返還されるとアメリカ軍の駐留により安全保障上のリスクが発生するためだとも言われています。

第三次世界大戦の勃発はあるのか?

ChatGPT作画、第三次世界大戦のイメージ画像
ChatGPT作画、第三次世界大戦のイメージ画像。本当に起こるとは思えないけど実際に起こったら地球上をミサイルが飛び交う事態になる。

第三次世界大戦の勃発を完全に否定している人物は少ないようです。日本では池上彰氏が「第三次世界大戦は起きない」と述べていますが、世界的にみると様々な人物が可能性について述べています。

「第三次世界大戦の可能性について論議している主な人物は次の三人です。ニーアル・ファーガソン(歴史学者)・エマニュエル・トッド(仏歴史人口学者)・ジャック・アタリ(フランスの経済学者、作家)。

国として論議されている対象国はロシアと中国です。両国が第三次世界大戦のリスクに関与する主要な国として頻繁に言及されています。特に、ロシアの行動と中国との連携が懸念されています。

核爆弾の存在や各国の経済交流を考えるとWWWが勃発する可能性は非常に少ないと思いますが、絶対に起きないとは言えないでしょう。特に第二次世界大戦から80年が経過しています。

当時の記憶を鮮明に覚えている人物は少なくなり政治家たちも当時の状況を正確に知る人物は減り、世界大戦がもたらす人的被害や経済的損失を推測できない可能性もあります。

例えばロシアのプーチン大統領は「核使用」をちらつかせた発言を度々行っています。ロシアの政府高官にも同じような発言が見受けられています。

そもそも戦争が始まる要因は主に3種類です。1、資源や領土の奪い合い。2、民族・宗教の対立。3、政治権力の争い。これらがもとで小さな争いが起こります。

小さな戦争に同盟国が戦争に巻き込まれます。例えば第一次世界大戦の場合、勃発する発端はサラエボ事件だとされていますし、第二次世界大戦の場合はヴェルサイユ条約の影響に加えて世界経済の混乱だとされています。

日本が置かれている(2024年時点)状況を箇条書きにしました。

  1. 台湾有事で中国と台湾の関係が微妙になっておりアメリカが監視している。
  2. 尖閣諸島の問題で中国と台湾が日本ともめている
  3. 北方領土の返還請求でロシアとの関係が複雑になっている。

これらを要因として世界的な戦いに発展する可能性ですが、これらの国々との経済的な結びつきを考慮すると低いと推測できます。ですが、絶対にWWWが起こらないとは言い切れないとも考えています。

日本で戦争が始まる要因は、1、米国との同盟関係。2、NATOとの関係。3、地域安全保障協力などが挙げられます。対戦国はロシア、中国、北朝鮮などをあげる事が出来ます。

現在の日本は憲法により「平和主義」であり、日本から他国への攻撃はできませんが、法律が変われば可能になります。

他国から日本が侵略されそうになったら自国を守るために戦う、等というシナリオは政府高官(首相を含め)の発言を聞いていれば、何となく理解できると思います。

これらの条件を考えると第三次世界大戦が勃発する可能性は非常に低いと思いますが、絶対に起らないとも言い切れないでしょう。

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