アクセス状況の加味


 検索結果の表示を決める4番目の要素として挙げられるのがアクセス状況「来訪された方の滞在時間等の計測」だと判断しております。文章の表現としては「クリックされた回数」とか「直帰率」等のようにSEOを研究している人で様々ですが、要するにサイトを訪れた人の「何か」を自動的に計測して、サイトコンテンツを数値化していると推測できます。

 例えば、この様な要素がないと仮定した時、少しずつ順位を上げるサイトが存在するパターンと、逆に順位が下がり続けるサイトの存在するパターンを説明する事が困難になります。もちろんこれらの前提としてSEO対策を施してからある程度の期間があいていて、現在それらの要素が順位決定の要因となっていない事が重要になります。

 ちなみに、順位が上がるパターンは、記事コンテンツを十分に練って書き込んでいる状態を作り出しています。自分で作成した記事を十分なコンテンツだとは思えませんが、最低でも興味を持っていただける内容に仕上げています。根拠としてグーグルアナリックスによる解析で、該当するページの滞在時間が、他のキーワード比較した時に長いという点が挙げられます。

 逆に順位が落ちるパターンは被リンクだけで無理やり順位を上げている状態だと考えています。他のライバルサイトがSEO的に弱い、と言う面もあり、リンク付けをした当初は50位台まで上昇しましたが、その後緩やかに順位を下げ続け2012年の01月に変動が起こる直前には90位ぐらいまで下落し、先の変動期に160位まで下落しています。

 サイトの状態ですが、サイトタイトルと文頭に狙ったキーワードを加えただけで、具体的な内容はただの雑談です。ですから、誰が読んでも該当するキーワードを説明していない状態だと理解できるでしょう。この様に両者の状況を比較した際、これらのサイトの質を判断できるのは来訪された方の動きしか有り得ません。

 例えば「被リンク元となるサイトの質が好転した」と仮定したら、両サイトにつけている被リンク元はほぼ同じですから、順位変動はほぼ同じ動きを示すはずです。また「サイトを構築する文章のアルゴリズムに変化が生じた」ならば、両サイト共に文章を作成したのは私自身ですから、これも同じ順位変動が起こるはずです。

 これら様々な要素を加味して推測しても、結論して言えることは両サイトのアクセス状況以外に説明できる事項はありません。それ以前の話として考えられるのは「元々は該当するキーワードで表示される順位の内容に仕上がっていない」と言う面が考えられますが、この推測が成り立つ為には、当初に決定された順位そのものに矛盾があることになります。

 そして機械が文章の内容を判断することは現段階では不可能です。ですのでマンパワーを数値に変える事が必要となり、上記の矛盾を解消する方法はたったの一つ、人間の行動パターンを読み取ることです。そして現段階で可能とされる手段はアクセスした人の滞在時間の測定です。グーグルの検索エンジンを利用しているユーザーの測定です。

 ある任意のキーワードでアクセスした際「希望している情報がなかった場合」そのユーザーは直ぐにグーグルに戻り、次のサイトにアクセスします。逆に「探している情報が見つかった場合」そのサイトに留まり、十分な情報を集めようと考えます。その結果、グーグル側は任意の人が任意のサイトに滞在した時間を比較することが可能になります。

 この意見には様々な見方がありますが、決定的に言えることは「誰でも同じ条件で比較しないと意味がない」と言う点で、例えば私の場合、グーグルのアナリテックスを利用してアクセス解析を行っていますので来訪者のデータはグーグル側に判明します。ところが、他のサイト運営者が同じアクセス解析を使っているとは断言できません。

 ゆえに誰でも同じ条件で判明できるデータと言えば、グーグルの検索結果から任意のサイトに対するアクセスとグーグルに帰ってくる時間、つまり滞在時間しかないと考えるのが賢明だと思います。

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