ホームページを自分で作ることはできないのか?

業者に自サイトの制作を依頼するほどの予算がない、という方は「自分でホームページを作れないだろうか」と考える場合もあるでしょう。実は誰でもホームページを作ることはできます。その為には必要となる知識を得ることが重要ですが、その壁を越えれば自由に作ることができます。

方法としては4通りあります。一つ目はHTML言語とCSS言語を学ぶ方法、二つ目はHP作成ソフトを購入し、その使い方を学ぶ方法、三つめはCMSの基本を学びワードプレスなどを活用する方法、最後は有料ブログを上手に活用する方法があります。

HTMLを簡単に説明します、ウェブサイトを構成するものは電子データです。電子データは文字として記憶されています。それらの文字は人間が読むための部分とコンピュータが読むための部分に分けられます。これらの規格をHTML言語として偉い人の手により設定されています。

CSSとはデザインを決定するためのプログラミング用語です。元々、デザインはHTML言語を勝手に解釈してデザインに流用していましたが、それでは不都合が生じるので1996年に偉い人(W3Cという団体)がデザインに関するファイルと別に用意するように勧告しました。

これらHTMLとCSSに関する知識をすべて覚えると、ホームページは自由に作成することができ、運営するを持続することが可能となります。ところが、新たな情報を書き加える際など、多くのページで同じ作業を頻繁に行う必要が生じます。ここでHP作成ソフトが活躍します。

HP作成ソフトとは読んで字のごとく、ホームページを思い通りに作成してくれるソフトを指します。HTMLとかCSSなどの意味不明に感じるプログラム用語を覚える必要がありません。ソフトの使い方を覚えるだけです、多くの場合「使い方」に関する書物を販売しています。

とは言え無駄な面もあります、使い方を覚えないと使えない。さらにせっかく覚えても他のHP作成ソフトでは意味を成さない。という面があります。例えばAというソフトを使っているがBという最新のソフトが開発された。この場合Aの作業方法を知っていてもBを使えるわけではない。

このような問題を解決するために(本当の意味は違いますが解りやすいので)考え出されたのがCMSという発想で、コンテンツ・マネジメント・システムの頭文字をとっています。ホームページを構成する各パーツをそれぞれ個別に管理しておきコンピューター側に管理させる方法です。

このベースとなる規格が同じであればだれがどこで作業しても同じ結果になります。また新しい企画が発表されても、ベースとなる規格が同じなので、すぐに使うことができます。さらにベースが同じなので様々な人が色々なアイデアを公開し、必要とする人がそれらを自由に活用します。

世界的に見ても一番有名なCMSのベースはワードプレスだと考えています。この方式が優れている点として誰でも自サイトの運営、開発に携わることができる事でしょう。同じ知識を持って作業をしますからミスを犯す可能性が非常に低いという理由が挙げられます。

逆にデメリットもあります。HPの運営にはサーバーが不可欠ですが、サーバーに対する負荷が普通のHPよりも高いという面があります。それだけ高性能なサーバーを用意する必要が生じ、サーバー側のバージョンも常に最新に保つ必要があります。当然、それだけ費用も増えます。

さらに脆弱性に難点がありそうです。世界中で同じCMSを使用しているのでハッカーから見て脆弱性を見つける楽しみがあります。多くのハッカーがワードプレスの脆弱性を見つけようと必死に探します。その結果自サイトが乗っ取られる危険性も残っています。

実際私も、過去にウェブサイトを乗っ取られた経験があります。元の状態に戻すことは大変な苦労があるわけで、最初から対応しておけばよかったと嘆いても後の祭りです。脆弱性に対する対応は(見つかり次第)発表されていますので、こまめに対応するようにしましょう。